花の定期便hanemeku(ハナメク)の花材「デンドロビウム」のご紹介
| 学名 | Dendrobium |
| 分類 | ラン科デンドロビウム属・セッコク属 |
| 和名 | 長生蘭(チョウセイラン) |
| 別名 | デンドロビューム |
| 原産地 | アジア、オセアニアの亜熱帯から温帯地域 |
| 出回り時期 | 出回り時期は以下の通りです |
| ノビル系: 12月~4月 | |
| デンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ系):通年 | |
| 旬の時期(開花時期) | 開花時期は以下の通りです。 |
| ノビル系 :2月~5月 | |
| デンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ系): 6月~9月 | |
| 花の色 | 白・ピンク・オレンジ・黄・緑・複色 |
| 花のサイズ | 5cm~8cmほど |
| 香り | 品種によって、ほどよい香りがするタイプや強い香りだと感じるタイプがある |
デンドロビウムとはどんなお花?
デンドロビウムというと、鉢植えで胡蝶蘭に似たお花を咲かせているイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
鉢植えのデンドロビウムは、ノビル系と呼ばれる系統。
太い茎やきれいなお花をたくさん咲かせる特徴があります。
一方、切り花用のデンドロビウムは、デンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ系)と呼ばれる系統。
茎やノビル系よりも細いですが、お花が上品で華やかなのはノビル系と同じです。
鉢植えでも切り花でも人気のデンドロビウムは、自宅に飾っても贈り物にしても重宝するお花なのです。
デンドロビウムの品種
デンドロビウムの品種は、原産地に1,200種類ほどあるといわれています。
デンドロビウムは、原種の種類によって系統が分けられます。
| 系統 | 特徴 |
|---|---|
| ノビル系 | 原種のデンドロビウム・ノビルと近い品種との交配種のこと |
| 一般的なデンドロビウムは、ノビル系を表すことが多い | |
| 花径は6~8cmほど | |
| 鉢植えなどの観賞用に用いられることが多い | |
| デンファレ系 | デンドロビウム・ファレノプシス系の略 |
| セッコク属の洋ラン | |
| 花持ちが良いため、切り花として用いられる | |
| キンギアナム系 | 原種のデンドロビウム・キンギアナムと別の品種との交配種のこと |
| フォーモサム系 | 原種のデンドロビウム・フォーモサムをもとに品種改良された品種のこと |
| フォーミデブル系と呼ばれることもある | |
| バルブに黒の細かい毛が付いている | |
| カリスタ系 | 名前の元になる原種と他の品種との交配でできた品種ではない |
| 穂状に花が咲き、垂れ下がる特徴のあるデンドロビウムのこと | |
| 切り花向きではない |
また、以下にデンドロビウム・ノビル系を紹介します。
- デンドロビウム・ノビル
- デンドロビウム・ロティゲッシー
- デンドロビウム・アフィルム
- ハマナ・レイク・ドリーム
- オリエンタルスマイル”ファンタジー”
- イエローソング”レモンケーキ”
- セカンドラブ”トキメキ”
続いて、切り花として用いられるデンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ系)の品種を紹介します。
デンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ系)は、お花屋さんではデンファレと呼ばれ、他のデンドロビウムと分けられていることが多いです。
| 品種名 | 花の色 |
|---|---|
| デンファレ・エマホワイト | 真っ白 |
| デンファレ・サンダンスグリーン | ライトグリーン |
| デンファレ・ペガサスピンク | ピンク色 |
| デンファレ・ラブリーピンク | ピンク色・白色の絞り模様 |
| デンファレ・エカポールパンダ | 紅紫色と白 |
ここからは、切り花向けのデンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ系)のお花をデンドロビウムとして、飾り方や日持ち、管理方法などお伝えしていきます。
デンドロビウムの飾り方
デンドロビウムを飾るときは、花瓶の口に少しゆとりがあるタイプに生けるのがおすすめ。
デンドロビウムは、茎と茎が触れていたり、ゴムなどでまとめられていたりすると、その部分から傷み出すことがあります。
そのため、デンドロビウムを飾るときは、花瓶にぎゅうぎゅう詰めにならないようにすることや、茎を束ねているゴムや紐を外すと良いでしょう。
日持ちする期間はどのくらい?
デンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ系)は、花持ちが良いお花です。
日持ちは、2週間~4週間ほど。
デンドロビウムは、下の方から咲き始め、枯れていきます。
そのため、しおれたり枯れてしまったりしたお花は順次取り除きましょう。
長持ちさせるには?管理方法の注意点
デンドロビウムを長持ちさせる管理方法のポイントをお伝えします。
- 水揚げ方法は水切り
- 茎は斜めにカットする
- こまめに水を交換し、切り戻しする
- 水に浸かる部分の葉は取り除く
- エアコンの風や直射日光が当たらない場所に飾る
長く水に生けていると、茎が黄色っぽくなり、嫌なニオイがするようになります。
こまめな水替えや切り戻し、枯れたお花を取り除くなどのお手入れをして清潔な状態を保つと、デンドロビウムが長持ちしやすくなります。
他のお花との合わせ方
デンドロビウムは、見た目が華やかなお花です。
そのため、単独で飾るのも絵になります。
また、他のお花にデンドロビウムを1本加えるだけで豪華な印象に。
デンドロビウムの花束を作る際に組み合わせると良いおすすめのお花を紹介します。
- デンドロビウム×カーネーション
- デンドロビウム×オンシジウム
- デンドロビウム×ユリ
- デンドロビウム×カラー
- デンドロビウム×トルコギキョウ
清楚なイメージがある白ユリやカラーと組み合わせると、優美な印象の花束が作れます。
一方、白のデンドロビウムとトルコギキョウを組み合わせれば、厳かな雰囲気に。
また鮮やかな色味のカーネーションやオンシジウムなどと合わせると、華やかでゴージャスなアレンジメントになりますよ。
まとめ
この記事では、デンドロビウムの基本情報や飾り方、長持ちさせるコツなどについて紹介しました。
この記事のポイントは、以下の通りです。
- デンドロビウムは、原種の種類によって系統別に分けられる
- 複数ある系統のひとつ、デンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ系)が切り花に用いられる
- デンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ系)は、日持ちの良いお花
デンドロビウムが飾ってあると、その場がパッと華やかになります。
単独で飾っても、他のお花と飾っても絵になるデンドロビウム。
お部屋に飾って、お花を長く楽しんでくださいね。