マトリカリアとはどんなお花？

マトリカリアは、白色の小さなお花をスプレー状につけるかわいらしいお花です。
小菊や小さなマーガレットのような花姿をしています。
マトリカリアは、観賞用としてだけでなく、薬用ハーブとして使われてきました。
薬用ハーブとして使われるときは、マトリカリアよりもフィーバーヒューの名前で知られています。
マトリカリアの名前は、マトリカリアの花の一種が婦人科系の薬だったことから、ラテン語の子宮という意味の「Matrix」にちなんでつけられたそう。
また、フィーバーヒュー（fever few）には、解熱作用という意味があります。
マトリカリアが属するマトリカリア属には、カモミールがあります。
カモミールのお花は、マトリカリアに似ているので、同じ花かと思ってしまう人がいるかもしれません。
しかし、マトリカリアとカモミールは葉が違うため、別のお花となります。

マトリカリアの品種

マトリカリアは、咲き方や背の高さなどで種類分けされています。
《咲き方》

• 一重咲き
• 半八重咲き
• 八重咲き
• ポンポン咲き
• アネモネ咲き

《背の高さ》

• 高性種
• 矮性種

以下にマトリカリアの品種を1部紹介します。

品種	特徴
サンタナ・イエロー	白い花びら
	八重咲
	中心部は黄色。筒状花で盛り上がっているように見える
シングル・ベグモ	白い花びら
	中心部が黄色
ベグモ・スノーボール・エキストラ	白色
	ポンポン咲き
カルロス	白色
	八重咲き
ゴールデンボール	黄色
	ポンポン咲き
ホワイトワンダー	白色
	八重咲き
	染色剤で染めたブルーワンダーやいちごみるくなどの元になる品種
ダブルラテ	白色
	八重咲き

マトリカリアの飾り方

マトリカリアは、1本の茎が枝分かれし花を咲かせるので、単独で飾ってもボリュームがあります。
一輪挿しに1本だけ飾るのも乙ですし、複数本まとめて束にすると穏やかで優しい雰囲気にまとまるのでおすすめです。

日持ちする期間はどのくらい？

キク科のお花は丈夫で日持ちしやすいといわれます。
けれども、マトリカリアは水下がりしやすいお花。
そのため、3日～1週間ほどの日持ちになります。

長持ちさせるには？管理方法の注意点

マトリカリアは水下がり（※）しやすいお花なので、水あげはしっかりと行ないましょう。

• 水あげ方法は、水切りや湯揚げ
• こまめに水を交換する
• 茎が折れやすく、葉が傷みやすいので丁寧に扱う
• 葉がたくさん付いているので、余分な葉は取り除く

湯揚げが難しい場合は、茎を叩いたり割ったりする方法でも水あげしやすくなります。
また、水下がりしてしまった場合は、マトリカリアを新聞でくるみ、湯あげをしましょう。
湯あげした後、深水にしばらく浸けておくと、水があがるようになります。
切り花用の鮮度保持剤は、入っている成分の影響で、マトリカリアの葉を変色させてしまう可能性があるため、使用しないようにしましょう。
※水下がりとは、切り花が水分を十分に吸い上げられず、お花がしおれてしまうこと

他のお花との合わせ方

マトリカリアは、かわいらしい小さなお花が特徴です。
そのため、どのようなお花と合わせても相性良くまとまります。
具体的には、以下のようなお花がおすすめです。

• ブプレリウム
• ストロベリーキャンドル
• ルビナス
• レースフラワー
• ミモザ
• ガーベラ
• バラ

マトリカリアは、ストロベリーキャンドルやレースフラワー、ミモザのような小さなお花ともかわいらしくまとまります。
また、合わせるお花によっては、フィラーフラワーの役割を果たすことも。
ガーベラやバラのようなメインになるお花との組み合わせると、カスミソウのような脇役としての存在感を発揮します。

まとめ  

この記事では、マトリカリアの基本情報や飾り方、長持ちさせるコツなどについて紹介しました。
この記事のポイントは以下の通りです。

• マトリカリアは、白色の小さなお花をスプレー状につける
• カモミールに似ているが、別のお花
• マトリカリアは水下がりしやすい

マトリカリアは、小菊や小さなマーガレットのようなかわいらしいお花です。
素朴な雰囲気が魅力のマトリカリアをお部屋に飾って楽しんでくださいね。