タマシダとはどんなお花

タマシダは、シダ植物なのでお花を咲かせることはありません。
お花が咲かないので、種を付けることもありません。
タマシダのようなシダ植物は、種の代わりに胞子で増えます。

胞子は、タマシダの葉の裏につきます。
タマシダの葉の裏に付いている、オレンジ色のような茶色のようなツブツブが胞子です。
タマシダは、乾燥に強い植物。
乾燥に強い理由は、根の部分に1.5cm～2cmくらいの貯水球（塊茎）があり、水をためて置けるので、ある程度の乾燥にも耐えられるためです。
玉のように丸い形の貯水球（塊茎）が、タマシダの由来だそう。
タマシダは、葉柄から伸びた葉軸の左右に小さな葉をたくさん付けます。
その葉姿が美しいことから、切り花やアレンジメントに用いられます。

タマシダの品種

タマシダは、世界に30種ほどあるといわれています。
その中で、日本に自生しているのは3種。
ここでは、タマシダの原種や園芸品種などを紹介します。

• ツデータマシダ（ツデージュニア）
• セイヨウタマシダ（ネフロレピス・エクサルタタ）
• ホウビカンジュ
• タマシダダッフィ
• タマシダペチコート
• ネフロレピスペンドゥラ

タマシダの飾り方

タマシダは、乾燥した地面、岩や樹の上に着生する植物です。
タマシダが乾燥に強いといわれているのは、貯水球が付いているためですが、切り花にすると貯水球がなくなってしまいます。
そのため、水分をしっかりあげる必要があります。
とくに夏場は、冷房の風で乾燥しやすいので、こまめな水やりが必要です。
飾る場所としては、以下のような場所に飾ると良いでしょう。

• 直射日光やエアコンの風が当たらない場所
• 日陰でも育つが、ある程度日の当たる場所がおすすめ

日持ちする期間はどのくらい？

一般的にアレンジメントなどに用いられるグリーンの日持ちは、5日～7日程度といわれているので、タマシダも同じくらいだと考えられるでしょう。
梅雨時～夏場は、お花の日持ちが悪くなりやすい時期です。
平均的に、3日～5日程度になってしまうことがあります。
理由として以下の点があげられます。

• 気温が上がりやすく蒸れやすい
• エアコンの風で乾燥を招きがち

春や秋、冬の涼しい季節は、お花も長持ちしやすい時期です。
そのため、1週間程度は、日持ちします。

長持ちさせるには？管理方法の注意点

タマシダを長持ちさせる管理方法は以下の通りです。

• 葉が乾燥すると枯れる原因になるので、霧吹きなどで葉に水を与える
• 夏場は水の交換をこまめに行なう
• 気温が高いと葉焼けを起こすことがあるので、直射日光に当てない
• 寒さに弱いので温かい部屋に飾る

葉の乾燥は、葉枯れの原因になるので、霧吹きなどで葉に水を与えると良いです。
しかし、夏場の日中は気温が高く、逆に葉を蒸れさせてしまいます。
そのため、夏場に水を与えるときは、昼間ではなく早朝や夕方以降の気温が少し低い時間帯に行なうようにしましょう。

他のお花との合わせ方

タマシダを花束にする場合に、組み合わせとしておすすめのお花を紹介します。

• タマシダ×カラー・バラ
• タマシダ×ミスカンサス・デンファレ・ナデシコ
• マシダ×カーネーション・キンギョソウ・アルストロメリア・スイートピー
• タマシダ×チューリップ・カスミソウ
• タマシダ×バラ・カーネーション・エリンジウム・リキュウソウ

タマシダは、色や大きさ問わずどんな種類のお花とも相性が良いので、花束やアレンジメントを作るときに用いやすいお花といえるでしょう。
一緒に組み合わせるお花の色を白や黄色など、単一色で揃えると、タマシダのグリーンが映え、おしゃれな花束になります。
また、タマシダの大きな葉を使って、立体的なアレンジメントを作ってみるのもおすすめです。

まとめ

この記事では、タマシダの基本情報や飾り方、長持ちさせるコツなどについて紹介しました。

この記事のポイントは以下の通りです。

• タマシダは、お花を咲かせない
• 葉柄から伸びた葉軸の左右に小さな葉を付けて美しい姿の植物
• タマシダは他のお花と相性が良く、アレンジメントやブーケの用いられる

タマシダはシダ科の植物なので、お花を咲かせることはありません。
しかし、瑞々しい小さな葉をたくさん付けたタマシダの葉姿は美しく人気です。
ぜひ、タマシダを用いた花束やアレンジメントをお部屋に飾って楽しんでくださいね。