花の定期便hanemeku(ハナメク)の花材「日本スイセン」のご紹介
学名 | Narcissus tazetta var. chinensis |
分類 | ヒガンバナ科スイセン属 |
和名 | 日本水仙(ニホンズイセン)・水仙・雪中花 |
別名 | 日本水仙(ニホンズイセン)・雪中花(セッチュウカ)・雅客(ガカク) |
原産地 | 地中海沿岸 |
出回り時期 | 12月~3月 |
旬の時期(開花時期) | 12月頃~ |
花の色 | 花弁は白・副花冠は黄色・白色 |
花のサイズ | 3cm~4cmほど |
香り | ふわっと優しい香りがする。ヒヤシンスやジャスミンの香りに似ている。 |
日本スイセンとはどんなお花?
日本で最も出回っているスイセンが、日本スイセンと呼ばれており、房咲きスイセンの仲間です。
房咲きスイセンとは、1本の茎に3~4輪の花を咲かせる水仙のこと。
ちなみに西洋スイセンの場合は、1本の茎に1輪の大きな花を咲かせます。
日本スイセンの香りを嗅ぐと、ホッとしたり心地よくなったりするという人もいるのではないでしょうか。
その理由は、リナロールというストレス軽減作用の成分が入っているから。
「癒されたい」、「ゆったりとした気持ちになりたい」というときには、日本スイセンの香りを嗅いでみると良いかもしれませんよ。
また、スイセンは有毒です。
ニラやアサツキに似たスイセンの葉は、間違えて食べてしまうケースもあり、毎年中毒事故が起きているそう。
一般の人が食用として用いらないよう注意が必要です。
日本スイセンの品種
日本スイセンは、スイセン属です。
スイセン属のスイセンは、野生種と改良品種合わせて、1万以上もの種類があるといわれています。
ここでは、スイセン属のスイセンを何点か紹介します。
大カップ咲き:一般的なスイセンといわれるタイプ
花径(色) | 副花冠(色) | 花径 (cm) | 草丈 (cm) | 開花時期 | |
---|---|---|---|---|---|
ルーレット | 白 | 黄色・橙 | 9 | 40 | 3月下旬~4月上旬 |
ピンクチャーム | 白 | 薄桃 | 9 | 40 | 4月中旬 |
フォーチューン | 薄黄色 | 黄色 | 10 | 45 | 3月下旬 |
ピンクパラソル | 白 | 黄色から薄桃色に変化 | 9 | 40 | 4月上旬~下旬 |
ラッパスイセン:花弁よりも副花冠の長さが長い
アーリーセンセーション | 黄色 | 黄色 | 9 | 40 | 2月上旬 |
サヒタ | 薄黄色 | 薄黄色×薄桃色 | 9 | 40 | 2月上旬~3月上旬開花 |
ティタティータ | 黄色 | 黄色 | 4 | 20 | 3月上旬開花 |
バタフライ咲き:副花冠が大きく避けたように咲くのが特徴
オレンジェリー | 白 | 黄色 | 10 | 40 | 4月上旬~4月下旬 |
アプリコットワール | 白 | 黄色からアプリコット色に変化 | 8 | 30 | 3月下旬 |
この他、以下のようなタイプがあります。
- 房咲き:日本スイセンが属する。ピピットやゼラニュームなど
- 八重咲き:花径や副花冠が八重になっている。タヒチやレプリート、アクロポリスなど
- ペチコート咲き:花弁が小さく副花冠が大きい。ゴールデンベルやムーンライトなど
日本スイセンの飾り方
日本スイセンは、1本の茎に複数の花を咲かせます。
そのため、日本スイセンを1本だけ生けるのも、風情があってよいでしょう。
1本だけ生ける場合は、口の広い花瓶よりも、一輪挿しのような細い花瓶に生けた方が安定するのでおすすめです。
日本スイセンは、つぼみが皮に包まれています。
この皮が、中途半端にはがれてくるなどして、見た目が悪くなってきたら、そっと取り外してあげましょう。
日持ちする期間はどのくらい?
花持ちが良く、日持ちは1週間程です。
気温の低いところに飾ると、1週間以上持つこともあります。
長持ちさせるには?管理方法の注意点
日本スイセンを長持ちさせる管理方法を以下にまとめました。
- 水揚げ方法は水切り
- 浅水に浸ける
- 茎をカットしたときに出てくるヌルヌルは洗い流
- 茎の長さや葉の向きを変えたいときは、ハカマを外して行なう
- 直射日光が当たらない涼しい場所に飾る
茎をカットしたときに出てくるヌルヌルの粘液には、毒が含まれています。
人によっては、直接触れると皮膚炎になる可能性があるため、触る際には、十分配慮しましょう。
興味本位で舐めるなどの行為も厳禁です。
ヌルヌルした液体は、しばらくすると止まりますが、水を傷める原因になりますので、洗い流してから生けることをおすすめします。
日本スイセンの茎の根元には、白い皮のようなハカマが付いています。
ハカマの役割は、茎と葉がバラバラにならないようにまとめておくこと。
そのため茎を短くしたいときは、ハカマを外して茎と葉を短くし、ハカマを付け直すと、カットする前のまとまった状態に戻ります。
葉と茎の向きを変えたいときも、同じようにします。
ハカマは、破れやすいので、取ったり付けたりする際は優しく行ないましょう。
他のお花との合わせ方
日本スイセンは、同じスイセンの仲間と組み合わせるのもおすすめです。
たとえば、白い日本スイセンと黄色のラッパスイセンというように、花弁や副花冠が異なるスイセンを一緒にすると、違うお花と組み合わせた花束のような雰囲気になります。
スイセン以外のお花と花束を作るときは、以下のお花がおすすめです。
- カスミソウ
- ヒヤシンス
- 優しい色味のバラ
- ムスカリ
- ガーベラ
花束の定番であるカスミソウはもちろん、日本スイセンと同じ球根のお花や補色にあたる色味のお花などと相性が良いです。
日本スイセンは、春に咲くお花。
そのため、一緒に飾るお花も春に開花するタイプを選ぶと、センスの良い花束が作れますよ。
まとめ
この記事では、日本スイセンの基本情報や飾り方、長持ちさせるコツなどについて紹介しました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 日本スイセンは、葉や球根など全てに毒があるので、注意が必要
- 茎を短くしたり、葉の向きを変えたりしたいときは、ハカマを外してから行なう
- 茎を切ったときに出るヌルヌルは、良く洗い流してから生けること。取り扱いに注意
- 日本スイセンを日持ちさせるには、浅水が良い
日本スイセンは、甘味のある良い香りが魅力です。
お部屋に飾って、日本スイセンのかわいらしい花姿や香りを堪能してくださいね。