デルフィニウムとはどんなお花？

デルフィニウムのように染色していない状態の青いお花は、種類が少ないので珍しいなと思う人も多いのではないでしょうか。
クールで爽やかな雰囲気に惹かれるという人もいるはずです。
また、色鮮やかな花弁だと思っていた部分は、実はガク。
真ん中の小さな白や黒い部分がお花なのです。
デルフィニウムの名前は、つぼみの姿がイルカに似ていることから、ギリシャ語のイルカ（delphis）と付けられたそう。
日本では、花姿がツバメの羽ばたいている姿に見えるようで、大飛燕草と呼ばれています。
デルフィニウムのお花には、距（きょ）という蜜をためておくところがあります。
お花のしっぽのようで、かわいらしいですよね。
品種によっては、距がないデルフィニウムもあります。

デルフィニウムの品種

デルフィニウム品種は、300種ほど。
花の形によって、以下の3種類に分類されます

種類	特徴	花の名前
スプレーデルフィニウム （シネンセ系）	スプレー咲きのデルフィルムと呼ばれる	SPマリンブルー
	茎が細い	ラベンダースプレー
	小さな花がまばらに咲く	デルフィニウム プラチナブルー
	デルフィニウムの特徴である距の部分がない	ミストラルシリーズ
		シネンシスシリーズ
ベラドンナ系	シネンシス系とエラータム系の中間タイプ	フォルカフレーデン
	花の雰囲気はシネンシス系に似ているが、距は付いている	水のワルツ
		ボルクレイド
		ベラドンナシリーズ
1本立ちデルフィニウム （エラータム系）	大型のデルフィニウム	オーロラシリーズ
	八重咲きで大きく存在感がある	オーロラブルー
	花穂が長い	オーロララベンダーなど
		パシフィックジャイアントシリーズ
		キャンドルシリーズ

デルフィニウムの飾り方

デルフィニウムは、お花の色や大きさもさまざまです。
そのため、複種類のデルフィニウムを組み合わせると、ボリュームのある花束が作れます。
花瓶に生けたカラフルなデルフィニウムは、小さなイングリッシュガーデンのよう。
お部屋に華やかな空間を築けますよ。

日持ちする期間はどのくらい？

デルフィニウムは、水が下がりやすいため、あまり日持ちしないといわれます。
水が下がりやすいとは、お花の首のところから、くたんとしおれたようになりやすいという意味。
手入れ方法によって、日持ち期間は異なりますが、おおよそ5日～10日ほどです。

長持ちさせるには？管理方法の注意点

デルフィニウムを長持ちさせる管理方法のポイントは以下の通りです。

• 切り上げ方法は、水切りか湯揚げ。斜めにカットする
• 1cm～3cm程度の浅水にする
• 葉が多いので、水に浸かる部分は取り除く
• 毎日水の交換をする
• 切り花鮮度保持剤を用いると長持ちしやすくなる
• エアコンの風や日光が直接当たらない涼しい場所に飾る

切り花鮮度保持剤を使った場合は、水の交換を毎日行なう必要はありません。
水の状態にも寄りますが、4日に1回程度交換すれば大丈夫です。

他のお花との合わせ方

デルフィニウムを他のお花と組み合わせるときに、おすすめのお花を紹介します。

• バラ
• ヒマワリ
• カスミソウ
• ガーベラ
• ユリ

青や紫のデルフィニウムは、白いお花と合わせると、上品で柔らかい印象の花束に。
また、ヒマワリのような補色関係の黄色いお花ともしっくりきます。

まとめ

この記事では、デルフィニウムの基本情報や飾り方、長持ちさせるコツなどについて紹介しました。
この記事のポイントは以下の通りです。

• 花弁のように見える色の付いた部分はガク。真ん中の白や黒い部分がお花
• デルフィニウムは、大きく分けて、シネンセ系・ベラドンナ系・エラータム系に分けられる
• 切り花鮮度保持剤を用いると長持ちしやすくなる

デルフィニウムは、カラフルでボリュームのあるお花です。
単独で飾っても他のお花と一緒に飾っても、華やかな印象になります。
お部屋の雰囲気や気分に合わせて、デルフィニウムを飾って楽しんでくださいね。