カトレアとはどんなお花？

カトレアは、ランの女王と呼ばれています。
また、パフィオペディルム・デンドロビウム・シンビジウムとならんで、四大洋ランとしても有名です。
多種ある洋ランの中でも、美しくて華やかな花を咲かせることから、四大洋ランと呼ばれています。
カトレアの花は、上部にある数枚の花弁と中心から下部分にあるリップ（丸みを帯びた花弁）が特徴です。

カトレアの品種

カトレアは、品種が多く、野生種で40種～80種ほど、交配種も多くあります。
以下に何点か紹介します。

名前	特徴
リンコレリオカトレア・マック ホームズ ニューベリー	鮮やかな赤紫・中心が赤色
	大輪タイプ
	夏～秋
	甘い柑橘系の香り
リンコレリオカトレア・ゴールデンゼル レモン・シフォン	爽やかなレモンイエローの花弁・濃いピンクのリップ
	中大輪タイプ
	冬～春
カトレア ミニパープル セルレア ブルースカイ	ブルー系
	ミニカトレア
	育て方次第で、夏から秋、冬から春と2回花が咲く
カトレア コクシネア	朱色
	ミニの中でも特に小さい花
ブラソカトレア メモリア ビタ リー ライムライト	ライム色の花弁と蛍光ピンクのリップ
	暑い夏でも元気に花を咲かせる
ワーセウィチ	夏咲種
ドウイアナ	夏咲種
	黄色い花弁
	リップは濃いえんじ色に金色の縞模様が入る
ラビアタ	秋咲き
	ピンク色の花弁　リップの内側は濃い紫色
ルデマニアナ	秋咲き
	白色リップは白と黄色
トリアネイ・ムーレアナ	冬咲き
	優しいピンク色・濃い赤紫
	大輪

カトレアの飾り方

切り花のカトレアは、茎が短い状態で販売されています。
そのため、背の高い花瓶などに生けようとすると、お花の重さに耐えられず倒れてしまう場合があります。
ここで、対策方法をご紹介。

• 花瓶に石やビーズなどを入れて、底を浅くする。カトレアの茎が石やビーズに引っかかり倒れにくくなる
• カトレアホルダーのような物を使用して、茎の長さを長くする
• 背丈の短い花瓶やお皿のような平たい花器に生ける。オアシス（吸水スポンジ）もおすすめ

上記のようなやり方をすると、カトレアをきれいな状態で飾れます。

日持ちする期間はどのくらい？

カトレアの日持ちの目安は、以下の通りです。

• 春や秋：7～10日間程
• 夏：4～7日間程
• 冬：10～14日間程

長持ちさせるには？管理方法の注意点

カトレアを長く持たせる管理方法の注意点を紹介します。

• 水揚げ方法：水切り
• 毎日水の交換をし、都度茎先を1～2cm切ると、吸水力が戻る
• 切り花用栄養剤は使用しない

カトレアは、切り花用栄養剤を使用すると、水を吸いすぎてしまう傾向があります。
吸水しすぎると、花びらが透けてくることもあるのだそう。
こまめな水替えと茎のカットを行なえば、長持ちしやすくなるので、切り花用栄養剤を用いなくても良いのです。

他のお花との合わせ方

カトレアは、お花の姿が優雅なので、単独で飾っても華やかです。
また、他のお花と一緒に飾ると、単独で飾るときとは違うボリューム感やゴージャス感を楽しめます。
他のお花と花束を作る際に、相性の良いお花を紹介します。

• コデマリ
• カーネーション
• スイートピー
• バラ
• グリーン（ミスカンサス・モンステラ・ヤマシダなど）

華やかなお花を咲かせるカトレアは、柔らかい色味のお花と良く合います。
カトレアを引き立たせたいときには、グリーンと合わせると良いでしょう。
また、ピンポンマムのようなキク科のお花とも相性が良いので、和風にまとめたいときなどに用いてみてください。

まとめ

この記事では、カトレアの基本情報や飾り方、長持ちさせるコツなどについて紹介しました。
この記事のポイントは以下の通りです。

• カトレアは、ランの女王や四大洋ランのひとつとして知られている
• 赤・ピンク・白・黄・オレンジ・青・紫・緑・複色など色幅が豊富
• こまめな水替えと茎のカットで長持ちしやすくなる

カトレアは優雅な印象のお花です。
品種によって、咲く時期やお花の色、大きさが異なりますので、お部屋の雰囲気に合うカトレアを飾って楽しんでみてくださいね。