カンガルーポーとはどんなお花？

カンガルーポーは、見た目が個性的なお花です。
学名のアニゴザントスは、開いた花という意味のギリシャ語からきているそう。
カンガルーポーのお花の先端が、6つに避けていることを指しています。

お花の先端が避けている姿や、筒状の花に付いている産毛のような細かい毛が、本物のカンガルーの前足と似ているように見えることから、カンガルーポーと呼ばれています。
カンガルーポーの産毛のような細かい毛は触り心地が良く、ベルベッド生地をイメージする人もいることでしょう。
カンガルーポーのように個性的なお花は、インパクトが強いので、一度見たら忘れそうもありませんね。

カンガルーポーの品種

カンガルーポーの園芸品種は、200以上あるといわれています。
その中から、何点か紹介します。

品種名	特徴
ジョーイ・メルボンシリーズ	花色は橙色・黄色・白
アニゴザントス・フラビダス	小輪多花性。花の色は、多種
アニゴザントス・マングレシー	花径の上の方から付け根当たりまで赤くなる。 大輪種。 枝分かれしない。 花の色は緑色・他の色を咲かせる品種もある。
フミリス	猫の爪のように分かれているため、「キャッツ・ポー」とも呼ばれる。花の色は黄色・オレンジ・赤・紫
レッド＆グリーン	花径の先が反り返るように咲く。花の色は、緑

また、ブラックカンガルーポーという品種のお花があります。
ただ、ブラックカンガルーポーはマクロピディア属のお花で、アニゴザントス属であるカンガルーポーとは属性が異なります。
同じカンガルーポーとして取り扱われることがあれば、属性が違うため、別の種類のお花として取り扱われることがあります。

カンガルーポーの飾り方

カンガルーポーは、暑さにも寒い時期の乾燥にも強いお花です。

そのため、お花が枯れやすい夏やお花が少なくなりがちな冬に重宝します。
夏場、お部屋にカンガルーポーを飾る際は、直射日光が当たる場所は避けましょう。
水の温度が上がり、茎が傷みやすくなる可能性があります。
水の交換を怠らないようにして、茎を傷めないようにしましょう。
カンガルーポーは、茎の長さが50cm以上あっても、倒れることなく立ち姿を保ちます。
そのため、長さのあるアレンジメントや生け花などに用いる飾り方がおすすめです。

日持ちする期間はどのくらい？

カンガルーポーは、水に浸かった部分の茎が腐ったり傷んだりします。
そのため、カンガルーポーの日持ち期間は、1週間～2週間程度です。
カンガルーポーは、ドライフラワーにできるお花。
ドライフラワーにすると、カンガルーポーを長く楽しめますよ。

長持ちさせるには？管理方法の注意点

カンガルーポーの基本的な管理方法は以下の通りです。

• 水揚げ方法は、水切りや湯揚げ
• 鮮度保持材切り花延命剤を使用する

鮮度保持材切り花延命剤は、カンガルーポーの茎が水に浸かって腐るのを防止する働きがあります。
そのため、鮮度保持材切り花延命材を用いると、カンガルーポーが日持ちしやすくなります。
カンガルーポーは、水上がりの良いお花です。
定期的な水の交換を行なえば、特別なお手入れをしなくてもある程度長く楽しめます。

他のお花との合わせ方

合わせやすいお花の例をご紹介します。

• ガーベラ
• カーネーション
• ユリ
• ダリア
• ピンクッション
• キングプロテア
• ヒマワリ

カンガルーポーは、お花の姿や質感が個性的なお花なので、どのお花と組み合わせたら良いか、悩んでしまう人もいるかもしれません。
高さを出すような生け方や、ダリアやユリなどの大きくて華やかなお花と組み合わせたアレンジメントにすると、カンガルーポーのお花の個性的な形や質感が際立ちます。
また、ピンクッションやキングプロテアのように個性が強いお花とも相性が良いので、ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

この記事では、カンガルーポーの基本情報や飾り方、長持ちさせるコツなどについて紹介しました。

この記事のポイントは以下の通りです。

• カンガルーポーは、カンガルーの前足に似たお花を咲かせる
• 鮮度保持材切り花延命剤は、カンガルーポーの茎が水の腐敗を防止する効果がある
• 大きくて華やかなお花や、個性的なお花と一緒に飾るのもおすすめ